蛍光灯で「殺菌力10倍」光触媒 昭和電工が量産化

蛍光灯で「殺菌力10倍」光触媒 昭和電工が量産化
1月29日8時32分配信 フジサンケイ ビジネスアイ

 昭和電工の子会社で、酸化チタン製品の開発を行う昭和タイタニウム(富山市)は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が新たに開発した光触媒を、量産すると発表した。目で見える光(可視光)を当てた場合、殺菌や抗ウイルス、汚れ防止などの性能が従来に比べ10倍以上高いのが特徴。NEDOの光触媒プロジェクトに参加する日本板硝子などの7社に向け、性能評価用に出荷する予定だ。

 酸化タングステンの微粒子の表面に銅イオンを加えたもので、蛍光灯で十分な性能を発揮する。インフルエンザウイルスを分解消滅させるマスクなどへの実用化が見込める。

 酸化チタンを使う従来の可視光型光触媒よりも高価だが、需要拡大に伴う生産コストの低減などを通じ、将来は同程度まで価格を下げる方針だ。また、洗剤などアルカリ性物質への耐久性が酸化チタンに劣るため、性質の改善を図っていく。

 光触媒は、光に反応することで、汚れ防止や抗ウイルス性などの効果を発揮する材料。すでに住宅の外壁材などで活用されている。ただ、現在の主流は紫外線に反応するタイプ。紫外線量の少ない屋内での効果が弱く、用途を拡大する上で難点があった。

 NEDOの光触媒プロジェクトでリーダーを務める東京大学の橋本和仁教授は、「可視光型の光触媒は市場拡大のために不可欠。抗菌機能の床材など、生活に密着した用途で広く使える」としている。

 現在の光触媒関連の国内市場は700億円前後。環境関連や室内用途での需要拡大によって、2030年には約2兆8000億円まで成長するとみられている。

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